【ハワイに住もう】年間授業料は200万円以上、ハワイの血筋がないと入れない学校も!ハワイの教育について
- 2017/12/09


ハワイにお子さん連れで住む場合、気になってくるのが教育事情。国が異なれば、やはり教育方法も内容も差が出てくるようです。

ハワイ在住ライター・相原光さんが書く、第10回の『ハワイに住もう』はハワイの教育がテーマ。高額な私立校の教育費には少し驚いてしまうかもしれません。

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ハワイは学力レベルが低い?


実は、ハワイ州の学力レベルは全米50州の中でも最低クラスと言われています。学力のランキングには様々な集計方法があるので、一概に何位とは言えないのですが、確かにハワイ州は多くのランキングで下の方に入っています。

なぜ学力レベルが低いのか?これも諸説ありますのでなんとも言えないのですが……。人口の少ない地方都市なので、レベルが低いのは当たり前のような気もします。

公立校の学力が低いので、もっとレベルの高い私立(プライベートスクール)に行くという選択肢ももちろんあります。日本と同様、公立に比べるとかなり割高ではありますが、そのぶん質の高い教育を受けることが可能です。

 

日本とは微妙に異なる学校のシステム


ハワイでは州の教育局が全公立学校を統一して管理しており、一律のカリキュラムとスケジュールで学校を運営しています。

学校の年度は、8月1日から始まる2学期制。2016年度は2016年8月1日から12月21日が1学期。2017年1月9日から5月26日が2学期でした(私立校などはスケジュールが異なります)。年間の授業日数は約180日。

夏休みは約2か月と日本より長く、その他、秋休み約1週間、冬休み約2週間、春休み約2週間。なぜか夏休みは7月までで、真夏の8月から学校が始まります。

就学年齢の基準は、「その年の7月31日までに満5歳になるものは、同年の7月に入学」と規定されています。日本は6歳からなので、1年早いですね。

義務教育期間は5歳から17歳で、幼稚園から12年生までの13年間。日本より長い!学校の段階も日本とは異なり、「1・5・3・4制」と「1・6・2・4制」の2種類が共存しています。

【義務教育】           1・5・3・4制 / 1・6・2・4制
幼稚園(キンダーガーデン)   1年 / 1年
小学校(エレメンタリースクール)   5年 / 6年
中学校(ミドルスクール)    3年 / 2年
高校(ハイスクール)    4年 / 4年

公立校の学費は無料。ただし、給食やスクールバスは有料です。ハワイの公立校は日本と同じく学区制。学区によって学力のレベルに差があります。場合によっては越境入学が認められることもあります。

日本の外務省のデータによると、ハワイ州内の公立学校(幼稚園から高校を含む)は290校、私立学校は117校。人口約130万人にしては私立校の数が多い印象です。

【2016年度】
公立就学生徒数:179,902名
チャータースクール就学生徒数:10,634名
私立就学生徒数:36,604名

チャータースクールというのは、一般の公立校とは異なる特別認可校のこと。学校の運営資金を州議会から直接受けており、学校側で自由にカリキュラムを組んでいます。2017年現在、州内には34校のチャータースクールがあります。

チャータースクールの中には、通常の授業をハワイ語で受けられる学校や、ハワイの文化を深く学べる学校などもあり、近年人気が高まっています。

義務教育に含まれる幼稚園(キンダーガーデン)の前に入れるのが「プリスクール」で、これは日本の保育園にあたります。1歳前後から4歳までが対象です。

こちらは義務教育ではないのでほとんどが私立のため、学費はかなり高め。学校によって学費は異なりますが、月に800ドル以上かかる上に、年会費や登録料も必要になります。

 

学校の生徒も多様な人種・民族構成


多人種・民族社会のハワイでは、学校の生徒も多様な人種で構成されています。

2015年度のデータによると、公立校の生徒はハワイアンが25.7%でトップ。続いて2位フィリピン系22.2%、3位白人17.4%。日系は9.1%で4位。
【参考:http://files.hawaii.gov/dbedt/economic/databook/2016-individual/03/031916.pdf

ただし、これは全体の総数に対するパーセンテージなので、住んでいる地域によって人種構成はかなり異なります。

例えば、ハワイ島の場合、ヒロ地区は日系の割合が高く白人が少ないのが特徴です。オアフ島のホノルルもアジア系の生徒が多いエリアだと思います。

 

ハワイの名門私立校

ハワイの私立校の中でも最も名門といわれているのが、プナホウ・スクールイオラニ・スクール。どちらも幼稚園から高校までの一貫校で、「お受験」が必要な超難関校。

プナホウ・スクールは、オバマ前大統領の出身校なので、日本でもよく知られているのでは?

レベル高い教育を受けることができますが、そのぶん学費も高額。ちなみに、昨年度のプナホウの授業料は22,950ドル。ということは、年間200万円以上! 日本の私立大学より高いのではないでしょうか?

授業料だけでなく申請料や入学金、給食費などもかかります。

ハワイの私立校の中でプナホウ、イオラニと並んでレベルの高いのが「カメハメハ・スクール」。この学校は、ハワイアンの子供たちの教育を目的として創設され、ハワイアンの血筋を受け継いでいないと入学することができません。

レベルの高い教育を格安の授業料で受けることができるため、とても人気が高く、こちらも超難関。年間の授業料は、なんと約3,000ドル! 人気が高いのも頷けます。

 

ストレスは少ないけれど通学は大変


写真:Hawaii Tourism Authority/Dana Edmunds

ハワイの公立校は学力レベルが低いとはいえ、環境がよいのでストレスは少ない気がします。学校の敷地は驚くほど広く、緑豊かで開放的な雰囲気。アジア系の多い地区ならば、日本人でも馴染みやすいはず。
大変なのは通学には必ず送迎が必要なこと。12歳以下の子供を13歳以上の保護者なしで1人にすることができないので、子供1人で通学させるということもできません。

スクールバスは有料ですし、歩いて通学するのはよほど学校の近くに住んでいないと無理。小学生がひとりで通学できる日本って、なんて便利なんだろうと思ってしまします。

通学時間は通勤時間とも重なっているので、道路が大渋滞してしまうのも問題になっております。

【参考:外務省/諸外国・地域の学校情報

 

相原光
ハワイ島在住フリーランスライター兼SUSHI屋のおかみ。群馬県出身、早稲田大学卒業。2008年ハワイ移住後、ハワイの文化歴史や美容・健康・レストラン・スポーツ・ビジネス・音楽・アート・農業など、あらゆる分野で記事を執筆。ハワイの著名人へのインタビューは百名を越える。2012年に夫婦で持ち帰り寿司店をオープン。ライターとして活動しつつ、寿司屋のおかみとしても格闘中。

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