【Aloha Interview Vol.96】アーティスト/Kim Sielbeckさん
- 2018/07/27

ハワイ手帳2019のカバーデザインを務めるKim Sielbeckさん。ビビッドでカラフルな色合い、ユニークな構図が特徴的な彼女のアートは、多くの人の視線を集めます。大阪・東京で開催された「ハワイのブルー展」で来日するなど活躍目覚ましい彼女に、生い立ちやアートワークのこだわりについて伺いました。


HLC ニューヨークからハワイへ移り住んだそうですね。なぜハワイに引っ越されたのですか?

——幼い頃、父が軍隊で働いており、3年ごとに様々な場所へ移り住みました。その中で、5~8歳の時はハワイに住んでいました。当時の思い出が忘れられず、ハワイに引っ越すことを決めたのです。また妹が旦那さんと共に、先にハワイで住み始めていたのも理由の1つです。

 

ニューヨークでは11年間過ごしました。テキスタイルの会社で正社員として働く一方、フリーランスとしても働いていたのですが、少しずつフリーランスの仕事量を増やしていき、独立の道を選びました。

すでに確立されていたトロピカルでカラフルなアートスタイルも、ハワイに移り住むことを選ぶ後押しになりました。

 

HLC ハワイでよく行く場所はどこですか?

——オアフ島東側にあるザ・クラウチング・ライオンやハワイ各所にある植物園にはよく行きます。ハワイにある様々な植物園に入場できる共通カードを持っているので、気づけば足を運んでいます。特によく行くのは、住んでいる場所からも近いフォスター植物園です。

 

HLC 色彩豊かでパワーあふれるイラストが魅力的ですが、どんなことからインスピレーションをもらっていますか?

——ハワイに住んでいるだけで、毎日のようにインスピレーションを感じています。

 

HLC なるほど。ハワイという環境があるからこそなのですね。イラストを描く時に気をつけていること、大事にしていることはありますか?

——絵を描く前に、先に色を選びます。そうすると、どんな絵になるのか具体的にイメージしやすいので。

 

HLC 面白い描き方ですね。テキスタイルデザインをされていたからこその、独特な手法なのでしょうか?

——テキスタイルデザイン独特のスタイルという訳ではありませんが、テキスタイルデザインの仕事から学んだこともたくさんあります。例えば、どんなものを見て人々は幸せな気持ちになるのか考えるセンスや、隣り合うモチーフのバランスの大事さなどは、前職で働く中で体得していきました。

実は、大学の時は絵を描くことが嫌いでシルクスクリーンプリントばかりやっていたのです。色の数がそこまで多くないアートスタイルは、当時の経験があってからこそかもしれません。

 

HLC シルクスクリーンは1色ずつ色を重ねてプリントしていきますものね。日本にいらっしゃったことはありますか?

——昨年の夏に、一度だけ訪れたことがあります。ニューヨーク時代の友人に日本人がおり、彼女の夏休みの帰省に合わせて東京と京都に行きました。京都が特に好きです。
※インタビュー後、彼女は2018年7月に大阪、東京で開催された「ハワイのブルー展」において来日。

 

HLC 今後挑戦してみたいことや、夢はありますか?

——壁画をもっと描いていきたいです。今はまだ2つしかありません。世界中の方に私の絵を見てもらいたいですし、旅行が好きなので、世界中の色々なところで絵を描いていきたいです。

また、広告の仕事も精力的に行っていきたいですね。最近は、ペプシの缶のデザインワークをしました。私のデザインを見て、日本の皆様をはじめ、様々な人が「ハワイに行きたいな」と思ってくれたら幸せです。

 

HLC ありがとうございました。

 

【Profile】
Kim Sielbeck アラスカ出身。子供の頃住んだハワイから多くのインスピレーションを受け、ビビッドかつトロピカルなアートスタイルを確立。11年間ニューヨークでイラストレーターとして活躍後、2017年ハワイへ移りハワイライフを楽しんでいる。
Instagram @kimsielbeck
Twitter @kimsielbeck
オフィシャルサイト http://kimsielbeck.com/

【編集後記】
パンクバンドのボーカルもしているという異色クリエイターのキム。明るくちょっとコミカルなアート同様、とてもフレンドリーで話しやすいのが印象的でした。テキスタイルデザインがベースにある彼女の作品は、僭越ではありますがグラフィックデザインをしている私も共感できる話しが多かったです。ペプシとコラボしたパッケージデザインを手がけるなど、世界的にも今後注目のアーティストです。